蝋梅と須恵器

 

花屋の隅に、切り取られた小さな枝。

のこりものに福あり

薬壺のような須恵器に入れてみる。

生けるに短い枝、投げ入れるに花留めのきかない花器の、

曖昧な折り合い。

 

左義長羽子板 江戸時代

 

「左義長」は正月(小正月)の15日、御所清涼殿で青竹を組み、藁をかぶせて火を放ち、陰陽師たちが囃しながら、帝の吉書・短冊・扇面などを焼く厄払いの行事です。左義長羽子板は縁起物として、上流階級の贈答や、姫のお輿入れ道具としてつくられました。木地・胡粉盛上げに彩色を施したもので、片面に左義長の様子をあらわし、もう一方の面には貴人たちが描かれています。この羽子板は海外のコレクションより里帰りをしました。

猿投 皿 平安時代

 

「花を生けたい」

「これで食べたい」

 と感じさせないもの。

 あえて言うならば、

 草一本、米一粒が似合うもの。

 そういう清々しきものを、

 眺めていたいと思うことがある。

松蒔絵香合

 

 

神木に花や咲きたる初御籤    

 
  

しめ縄飾り

年内には終わりそうもない、と諦めて仕事納めをむかえた。

展示会準備や、蔵整理のご相談などで、寝不足が続いたが、最後にしめ縄飾りを掲げた時、スタッフの二人から清々しい笑顔がこぼれた。

「浄められるようですね」

「身が引き締まる」

 一瞬、空気が変わったように感じた。

 しばし眺めていると、わずか十日程飾るしめ縄飾りが、とても大切なものに思えてくる。

 ふと、考古学者の小林達雄氏がおっしゃった「第二の道具」を思い出す。「第二の道具」とは、日常実用品とは違う感性のもの。

 気がつけば、そのようなものばかりを扱っている。

 第二の感性を、生活の中に息づかせる・・・などとぼんやり思う。

 さて、とりあえず一献。

 

 

 

写真集 残影

 


 

日本経済新聞掲載

写真集「残影」を上梓いたしました。

残影: 桐谷美香  撮影/鷹野隆大 平凡社刊

2015/5/11- 23:森岡書店にて作品10点のリトグラフ(各限定3)を展示いたします。

製本 アッシジの楽譜と草花

 

 

花は

聖者の歌の中

壊れやすく美しい

うたたねの時

 

昨年の夏にアッシジで入手した、サンフランチェスコ教会の古い楽譜と、旅先で出会った草花を本にしました。

ようやく、完成。

 

 

古くて美しいもの 仏教美術展




 

文殊菩薩像 鎌倉時代
平安鎌倉の金銅仏 奈良国立博物館1976 出品・掲載


古くて美しいもの 仏教美術展

2015/2/10 - 21日 11:00-18:00

  彫刻・仏画・古写経・瓦・仏器など 


 

カミと紙展

 

 

カミと紙展

平安から鎌倉時代の獅子・狛犬・神像など

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東北地方の切り紙

2015/1/9-17  11:00-19:00 日・月定休

切り紙は、昨年多摩美術大学や福島県県立博物館で展示されました 

多摩美術大学展示

http://www.tamabi.ac.jp/museum/exhibition/140712.htm

福島県立博物館

http://www.general-museum.fks.ed.jp/01_exhibit/kikakuten/2013/140130_kirigami/140130_kirigami.html

 

 

画集の修理

修理前

修理後

マーブルの見返し

花布選びは楽しみのひとつ


 

忙しくて途中になっていた画集の修理。
ようやく完成しました。
ページをめくることができないくらい痛んでいたので、糸で綴じるときの加減が難しかったです。
「好きな本を装丁して長く手元に置きたい」とはじめた手製本。
手間や時間がかかる作業。

機械でほとんどの製本ができる現代ですが、修理には技術だと思います。
充分な時間はとれませんが、古書とのスローなひとときを楽しんでいます。