写真集 残影

 


 

日本経済新聞掲載

写真集「残影」を上梓いたしました。

残影: 桐谷美香  撮影/鷹野隆大 平凡社刊

2015/5/11- 23:森岡書店にて作品10点のリトグラフ(各限定3)を展示いたします。

書のある暮らし 柿沼康二/ カッシーナにて

しばらく旅をして今朝帰国しました。
夕方、青山カッシーナで開催中の「書のある暮らし」のオープニングへ行きました。
祥雲の提携アーティスト・柿沼康二さんの作品がエントランスを飾ります。著名な物故書家の中で、柿沼作品の繊細な筆使いと墨の美しさがミニマムな空間に光を放ちます。あらためて時代の息吹と力を感じました。暫くぶりの販売を兼ねた展示会で楽しみにしている方も多いと思います。1階から3階まで大小の作品が展示されておりますので、この機会に是非お出かけください。
東京・大阪・福岡で開催予定です。

「書」のある暮らし





<主な作家>
・ 井上有一 (前衛書家)
・ 比田井天来 (書家)
・ 西川寧  (書家)
・ 棟方志功 (版画家)
・ 志賀直哉 (作家)
・ 青山杉雨 (書家)
・ 手島右卿 (書家)
・ 柿沼康二( 書家・現代アーティスト)
・ 吉川英治 (作家)
・ 浦上玉堂 (文人画家)


開催店舗:
カッシーナ・イクスシー青山本店 2014年8月26日(火)〜9月28日(日)
カッシーナ・イクスシー福岡店 2014年9月11日(木)〜9月28日(日)
カッシーナ・イクスシー大阪店 2014年10月2日(木)〜10月26日(日)

ジェームス・タレル 和紙と版画


ジェームス・タレルの新しい版画作品SUITE FROM ATEN REIGN
色や質感に「もしかして?」と近づいたら、やはり和紙を用いて浮世絵技法で刷られていました。ジャースパージョーンズの最近の作品にも黒谷和紙が使われていますし、古くはレンブラントも日本から取り寄せて作品に使用していたとか。


ジェームス・タレル Suite from Aten Reign 2014


版画といえば、欧米に比べて日本の歴史は古く、浮世絵以前にも奈良時代の百万塔の中に納められた陀羅尼経をはじめとする仏教版画が作られていました。


陀羅尼経

百万塔 法隆寺伝来 奈良時代


 

 

アンドレアス・グルスキー

 
“現代の狂気が潜む”

アンドレアス・グルスキーの作品を観た印象だ。

レース場、証券取引所、南極、カミオカンデ・・・ニュースや新聞で見たことがある・・と感じさせるシーン。

ボカシ写真が氾濫する中で、隅々までピントの合った大画面は強烈なインパクト。整列や直線的構図は同期とスピードを感じさせ、表現の手段としてデジタル技術を駆使した作品には、フィルムとデジタルという写真的比較を超えた人工美(アート)がある。

グローバルをテーマ・・というのは、鑑賞者に肉眼ではありえないアングルで世界中の場面、もしくは日常のある部分を客観的視線で“傍観”させ、それらが実は我々にとって無関係ではないということだろうか?

去年の東京展を逃したが、先日大阪で観ることができてよかった。


カミオカンデ 2007

心像 NY


写真集「心像」Minds Eye 桐谷美香(平凡社刊)がニューヨークで販売されることになりました。
ユニオンスクエアStrand Bookのアートコーナーをはじめ、主なアート関連の専門書店などにならびます。
各店のバイヤーやオーナーの方から直接感想をいただいたのには感動!「本好き」「アート好き」「写真好き」の情熱が伝わってきて嬉しかったです。

国内では丸善、ジュンク書店をはじめ、全国各書店やネットでも取り扱いされています。原宿のお洒落な本屋JStyle Booksのオーナーの方からいち早く感想をいただきました。感謝。

最近はヴィンテージカメラでモノクロ撮影をしています。
今後は花にこだわらず、「継承」をテーマに作品作りをしていきたいと思います。

どうぞ、よろしくお願いいたします。





〈写真集の内容〉

表紙と第1章 太陽礼拝 は早朝の自然光で自宅撮影した蓮の花です。縄文土器や現代陶器に生けました。
2章 根源 は夜中から準備をして、日が昇る前に湘南の海に胸まで浸かりながら生けました。早朝の白い海や、真っ青に変化していく空。
3章 無 は水面に映った椿。第4章 依代 は滝の近くで生けた蓮です。第5章 蛍/継承 は群馬県みなかみ町の協力で蛍と花を撮影しました。第6章 息 は午後の自然光で写しました。




写真集 「心像」



 


写真集 「心像」 桐谷美香 平凡社刊を上梓いたしました。
今回は「古くて美しいもの」や「はな ひと うつわ」(関美香)の執筆とは異なる写真集です。

現代の「継承への祈り」をテーマに2009年から2013年に撮影しました。
「太陽礼拝」「根源」「蛍・継承」「無」「依代」「息」で構成しています。

菊版 カラー96ページ 2800円(税別)
取り扱い先 全国各書店もしくは平凡社(Tel 03-3230-6574 )
http://www.heibonsha.co.jp/book/b165854.html




戸田浩二さんの新作

「新年、おめでとうございます!」と電話の向こうで戸田さんの明るい声。
”きっと、うまくいったのだな”と思いながら、さっそく工房へ伺いました。
ますます磨きのかかった、戸田浩二さんの新作です。
去年の好評に引続き春はNYで展示、東京でも”驚く”個展を予定しています。


蓋付焼締水瓶

焼締蓮弁水瓶





大屋孝雄写真展 於李白



大屋孝雄さんの写真展が、世田谷の李白で開催されます。大屋さんは美術や工芸の写真家として雑誌などでも活躍されていて、私も以前より祥雲の冊子やいけばなの撮影でお世話になっています。

今回は大屋さんが何度も韓国に足を運んで撮影した、美しい風景や食などの瑞々しい写真の数々が展示されます。会場は李朝の壺がたたずむ贅沢な空間の茶房李白。

楽しみです。


大屋孝雄写真展  於李白

2012520日(日)〜63日(日)

時間AM1100PM700(会期中無休)最終日PM500まで

 

茶房李白


世田谷区宮坂3445

Tel.0334273665


MAP


至福 ベン・シャーン展

今年初めての純粋な休日。年が明けてから展示会「古くて美しいもの」の準備や開催などで、すっかり休みを忘れていました。さっそく、自宅近くの、神奈川県立近代美術館 葉山で開催されている「ベン・シャーン」展に行きました。かなりの点数が展示されていましたが、日本に多くの優品があるのに驚きました。中でも姫路市立美術館所蔵の「至福」は素晴らしかったです。麦畑に立っている男の図。麦の穂の間のオレンジや黄色の微妙な色は、光の雫?今回の図録では印刷の色が変わりすぎていて残念です。この作品は絵葉書もポスターにもなっていなくて。。。
でも、写真でとどめるのではなく、「ひとときの感動を胸に残して」というのがよいのでしょう。
森戸神社から見る白い富士山が美しい。こころ休まる「至福」の一日でした。




ベン・シャーン展 http://benshahn2011-12exh.info/

神奈川県立近代美術館 葉山
2011年12月3日〜2012年1月29日

名古屋市美術館

2012年2月11日〜3月25日 

岡山県立美術館

2012年4月8日〜5月20日

福島県立美術館

2012年6月3日〜7月16日

言葉や文字を超えたもの

今日一日言葉や文字について考えていた。

昼時、古筆研究者の方と文字のなかった縄文時代を想像して、音が言葉になり文字になることで、人類が得たもの、変わらないもの、失ったものについて話をした。また、源氏物語などの残された文学や、書物として残らなかったために現在知ることのできない多くのすぐれた文学や歴史についてなど。文字で残されたものだけを全体像とするのではなく、私たちが文字を超えて感じなければならないことがあるのかも知れないと思った。

夕方、洗足池病院のギャラリー古今のセシルアンドリュ展 ”沈黙の声“で作家のセシルさんと同じような話になった。
彼女の作品のテーマはまさに「言葉」。それは音であり文字、そして見えない、聞こえない「言葉を超えたもの」。スピーカーのような金属板の奥の膨大な文字。作品から音が聞こえてきそうで耳を傾けたくなった。「言葉の文化で育ちました」というフランス人の作家が日本生活の中で感じた「言葉を超えたもの」。ギャラリー空間の中には音のない美しい響きがあった。

ギャラリー古今 http://www.senzokuikehp.com/cocon/coconG/index.html
セシル アンドリュhttp://www.cecileandrieu.com/