中世の香り

 セインズベリー日本美術研究所の方々の協力で、考古学者の小林達雄氏・サイモンケーナ―氏や縄文つながりの方々とフランスの石器時代の洞窟を巡ることになりました。

まずは、イギリス・ノーリッジで研究所を訪ね、美術館や大聖堂、街中を散策。中世の香りのする街・ノーリッジに来たのは3度目です。古いものと新しいものが美しく調和する街で、ゆったりとした時を過ごしました。

古い石造りの塀が残ります。左の黒い石はノーリッジ特有のもので、黒曜石に似ています

一日の中で変わる空模様

古い家を生かした事務所の窓際にアップルが並びます。

セインズベリー夫妻のコレクションが並ぶSeinsbury Centre for Visual Arts

プリミティブな作品が多い。日本の縄文もいくつか展示されています・

フランシスベーコンによるセインズベリー氏の肖像画





シカゴへの愛

 シカゴ美術館のディナーで同席した地元の方に、なぜ不景気にシカゴでは文化施設の建設が盛んなのか、と伺ってみた。

即「シカゴへの愛だ」という答えが返ってきた。

そう、愛ね。とうなずいてはみたが、なぜ“愛”なのか?

地元の人々は美しく文化的なシカゴの町を誇りに思っている。公に頼らぬ市民の寄付が資金源と聞き、なるほど“愛”だと思う。
美術館の各展示室には支援者の名前がつけられ、代表的な公園も民間の寄付でつくられた。

日本も景気のよいときは、企業メセナなどと民間も文化に熱心になるが、バブルがはじけると一気にどこかに吹き飛んでしまった。
アメリカも大概は同じようだ。

公よりも民の力。文化、美術に必要なのは“愛”なのだ。
1