しめ縄飾り

年内には終わりそうもない、と諦めて仕事納めをむかえた。

展示会準備や、蔵整理のご相談などで、寝不足が続いたが、最後にしめ縄飾りを掲げた時、スタッフの二人から清々しい笑顔がこぼれた。

「浄められるようですね」

「身が引き締まる」

 一瞬、空気が変わったように感じた。

 しばし眺めていると、わずか十日程飾るしめ縄飾りが、とても大切なものに思えてくる。

 ふと、考古学者の小林達雄氏がおっしゃった「第二の道具」を思い出す。「第二の道具」とは、日常実用品とは違う感性のもの。

 気がつけば、そのようなものばかりを扱っている。

 第二の感性を、生活の中に息づかせる・・・などとぼんやり思う。

 さて、とりあえず一献。

 

 

 

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